心理カウンセリング『ケア&キュア』 人間関係の改善、うつ病・不安症の克服、仕事に自信を持ちたい方、女性カウンセラーが丁寧にお話を伺い、解決へと繋げてまいります【広尾駅1分】


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アダルトチルドレン・親子の関係


今、抱いている生きづらさや、満たされない気持ち。親との関係や幼少期の自分と向き合うことが解決の鍵かもしれません。  

 

アダルトチルドレン(AC)とは何か?

大人になってから、どのように影響が表れるか?

どのように克服していくか?

「自分の子供に同じことをしてしまうのでは」と不安を抱く方へ    

 

【はじめに】

 

人間関係でのつまずきが、いつも同じようなパターンで繰り返されていたり、日々漠然とした空虚感や不安、自分を否定したくなるような気持ちを抱いているような場合、子供の頃に育った環境に原因があることが非常に多くあります。  

 

アダルトチルドレンは病気ではありません。

人間的に欠陥があるわけでもありません。

 

子供の頃に、家族を守るため、自分自身を守るために課してきた厳しいルールが大人になっても影響を及ぼし続けているために、心が自由を失っている状態のことです。  

 

自分の人生は、自分で選択することができます。

beautiful asian businesswoman in the park親との関係に向き合うこと、幼少期の自分と向き合うことは、人生を自分の足で踏み出す大切な一歩になります。

 

 

 アダルトチルドレン(AC)とは何か?  

 

子供らしい、素直な欲求に従った「本当の自分」を出すことができず、不安と緊張の中で幼少時代を送った人々を『アダルトチルドレン』と呼びます  

 

アダルトチルドレン(AC)は、もともとアメリカで「アルコール依存症の親のもとで育った人(アダルト・チルドレン・オブ・アルコホリクス)」を指す言葉でした。アルコール依存症の親を持つ子供が大人になったとき、ある共通の生きづらさや考え方の偏りを抱えている例が多く、それが彼らの子供の頃の家庭環境に原因があると注目されたのです。  

 

現在では、アダルトチルドレンの意味合いは広がり、アルコール依存症の親のもとで育っていなくても、機能不全家族で育った人たちを指すようになりました。

機能不全家族とは、「家族のメンバーの成長や変化に合わせて柔軟に対応することができず、家族としての必要な働きを果たせる状態にない家族のこと」を言います。  

 

身体的虐待や性的虐待があるような場合は当然のことですが、下記のような様々な精神的負担を強いられるような家庭でも、子供は思い切り遊ぶこと、甘えること、リラックスすることができません。

 

自分の素直な欲求に従った「本当の自分」を出してしまえば、家族の中での居場所が無くなってしまう、家族か崩壊してしまうという危機を感じて怯え、常に緊張を強いられている状態で幼少時代を送ることになります。  

 

・両親や祖父母が不仲であるFotolia_60158367_XS

・親の不在が多い、または親の子供に対する関心が薄い

・親の支配、コントロール下に置かれている

・親や兄弟姉妹から「お前はダメだ」というような、尊厳を傷つけられるような言動や、無視されることが日常的にある

・恫喝される(不安になるようなことを言う、大声で怒鳴るなどして脅される)ことがよくある

・兄弟姉妹で常に比較される ・家庭内で起きていることを秘密にするように強要される(家庭内不和や経済的な事柄、家族のメンバーに関すること)

・親が情緒不安定で、物事に対する反応に一貫性がない

・子供に対して過度に期待し、プレッシャーを与える(期待に応えないと失望をあらわにする)

・度を越えた厳しいしつけをされている

・親が過干渉である

・子供を着飾らせる、子供の意に沿わない習い事を強要する

・家族内に、何らかの依存症や精神疾患を抱えたメンバーがいる  

 

必ずしも家庭環境だけではなく、子供の頃の友人関係や教師など周りの大人との関係が原因でアダルトチルドレンの傾向を持つ大人になっていることもあります。  

 

「本当の自分」を出すことに危機を感じた子供は、以下のように周囲に合わせた“役割”を演じることで、その危機を逃れようとします。  

 

■ヒーロー/スーパーチャイルド(優等生)  

 

いわゆる「いい子」です。品行方正で成績も優秀、何でも完璧にこなそうとする頑張り屋です。

親の期待に応えることこそが自分の価値であると感じる傾向があります。自分に対する期待と称賛とが家庭円満に繋がっていると無意識に感じるため、努力を少しでも怠ることができません。

目標を達成できなかった場合には、激しい自己嫌悪に陥ることもあります。  

 

正義感や「こうあるべき」が強いため、物事を遂行する能力も高く周囲からの信頼も得られやすい一方で、考え方に融通が効かず、行き詰まることも多いタイプです。  

 

■ケアテイカー(お世話やき)  

 

家の中の問題を何とか解決しようと、自分のことを考えずに家族のために一生懸命になります。

親の面倒を見たり、愚痴を聴いてあげることで親を支えているという意識を強く持っています。弟妹の世話をしていることもあります。

 

家族以外でも、困っている誰かの役に立つことで安心と満足を覚え、「人の役に立つ」ことこそが自分の存在意義のように感じています。何か問題を抱えている人を放っておけません。

一方で、自分が何をしたいのか、どう感じているのかがわからず、自分を失っている状態です。  

 

■スケープ・ゴート(問題児)  

 

病気になったり、問題を起こしたりすることで、体を張って家族を繋ぎとめる“いけにえ”となります。

自分が病気になったり、怪我を負ったりすることで、家族の関心を自分に集中させ、家庭内の問題を鎮静化させる役割を無意識のうちに負っています。

 

また、非行に走ったり問題を起こしたりして、「家族の問題はこの子が原因だ(=他には何も問題はない)」と内外に思わせたり、「この子の問題を何とかしなければ」と家族の団結を呼び起こすことで、家族の崩壊を防いでいます。  

 

■ピエロ(お調子者)  

 

家庭内の不穏な雰囲気を察して、敢えて陽気に振る舞ってその場を和ませようとします。おかしなこと、馬鹿にされるようなことをして家族の関心を引き、犠牲者が出ないように気を配っています。周囲の負の感情に非常に敏感です。

 

表面的には家族にかわいがられ、マスコット的存在になりますが、「寂しい」「悲しい」といった感情を表すことができません。

また、常にその場に合わせた感情表現をするので、本当の自分の感情が分からない状態です。  

 

■ロスト・ワン(いない子、忘れられた子)  

 

家族のメンバーから存在を否定されるようなことを言われたり、自分の言動によって感情的に怒りをぶつけられるようなことが日常的にあった場合、自己の存在そのものを家族の視線から遠ざけることで身を守ろうとします。 口数も非常に少なく、表情にも乏しく、まるでそこにいないかのように存在感を消しています。

「おとなしくて、自己主張のない子」と家族や周囲から思われていますが、強い抑圧状態にあることも多いのがこのケースです。    

 

 

これらの役割のうち、ひとつだけではなく、複数を同時に演じている場合も多いと言われています。 そして、子供の頃に、家族や自分を守るために演じていた役割を、大人になってからも演じ続けることになります。

アダルトチルドレンの生きづらさは、ここに大きな原因があります。

 

 

大人になってから、どのように影響が表れるか?  

 

家族を守るため、自分自身を守るために課してきた厳しいルール。 そのルールに大人になっても縛られ続けて、心が自由を失ってしまいます  

 

子供にとって、親は絶対的な存在であり、家庭は世界そのもの、家庭で起きていることがすべてと言っても過言ではありません。理不尽な環境に置かれていても、助けを求めることはおろか、それが理不尽なものであると認識することも難しいでしょう。  

 

親からぞんざいな扱いを受けて育つと、自分は価値のない存在だ、愛されないのは自分が悪い人間だからだと思い、大人になっても自尊心が低いままになります。 親の機嫌に振り回されていたような場合は、相手の顔色を伺うようになり、怒りや悲しみといった感情に非常に敏感になります。

「相手を怒らせてしまったのではないか」「私のせいで傷ついたのではないか」とビクビクし、過度に相手に合わせて疲弊してしまうことも多いでしょう。  

 

相手と自分を対等な存在と見なし、互いに尊重し合いながらも、自分の意見を主張するような関係を築くことが苦手になってしまう傾向があります。実際に対人関係において同じようなパターンのトラブルを繰り返すこともあります。  

 

Fotolia_90051440_XS自尊心が低いため、常に自分に自信がなく不安を抱えています。 自分ではなく他人がどう思うかを判断の主軸とした『他人軸』の考え方により、周囲からの評価こそが自分の価値であるように思っているところがあります。

そのため、相手の機嫌を損ねないことに過度に気を配ったり、ミスを指摘されると激しく落ち込んで自分を見失ったり、どんなに頑張っても自分にOKを出せず疲れ果ててしまったりします。  

 

周囲の大人たちの期待を先読みして行動したり、本心を隠しながら育ってきたため、自分はどう感じているのか、どうしたいのかがわからないという『自分がない』状態です。

 

ぽっかりと心に穴が開いたような空虚感を抱くことになり、不安感にも繋がります。 自尊心の低さも伴って、異性やアルコールに依存したり、仕事にがむしゃらにのめりこんだり、摂食障害に繋がることもあります。  

 

特に異性との関係においては、「愛されている」「必要とされている」という実感を抱きやすいため、依存心が育ちやすいと言えます。

「見捨てられるのではないか」という不安も生じやすく、すがりついたり、過度に干渉したりして自ら関係を悪化させてしまうことも多く起こります。  

 

その他、うつ、不安症、人格障害や、リストカットをはじめとする自傷行為、ひきこもり、対人恐怖などの症状や問題を引き起こす土台となっていることもあります。

 
 

どのように克服していくか?  

 

必死で頑張って耐えていた、子供の頃の自分を認めてあげること。 それが、とても大きな一歩となります  

 

「親との関係のせいで、私には欠陥があるんです」と表現される方がいらっしゃいます。  

 

決してそうではありません。

 

他の人が気にも留めないことを気に病んだり、不安を掻き立てられたり、どんなに頑張ってもOKを出せずに、自分自身に厳しい生き方をしているということ。自分を守るため、家族を守るために偽りの仮面を被り続けてきた。子供の頃に抱いた様々な感情や欲求が置き去りにされたままになってしまっているため、大人になっても自分に警鐘を鳴らし続けているのです。  

 

子供の頃にどんな思いで生きていたか。 不安だったこと、必死で頑張っていたこと、耐えていたこと。そして守りたかったもの。 子供の頃の自分を認めてあげることが、とても大きな一歩となります。

カウンセリングでは、一緒に丁寧に丁寧に振り返っていきます。  

 

そんな子供時代を生きる中で、両親から、あるいはその環境そのものから押し付けられてきた暗黙のルールは、「こうでなければならない」「自分はこういう人間だ」という考え方に形を変えて、自分自身をがんじがらめに縛っています。  

 

今まで、「これが自分の強みだ。長所だ」と思っているものに囚われていることもあります。

例えば、「困っている人に親身になって、面倒を見る」ということが長所であると周囲に言われ、自分でもそう自覚している場合、「人の役に立てて嬉しい」という気持ちであれば健全と言えます。

しかし、「人の面倒を見て必要とされることだけが生きがいであり、そうでなければ自分の存在価値はない」という考えからの行動であれば、自分の限界を超えて相手に尽くして疲弊してしまうことにも繋がります。  

 

自分の感情や行動が、どんな考え方に縛られているのかを知ること。そしてその考え方をより柔軟で健全なものへと弛めていくことが、生きづらさや、人間関係での悩みの改善に繋がります。

 
 

「自分の子供に同じことをしてしまうのでは」と不安を抱く方へ  

 

あなたと親は別の人間です。自分の生き方は自分で選択できるのだと、勇気を持っていいのです  

 

機能不全な家族のもとで育った人たちは、「自分も家庭を持ち、子供を持てば、同じことを繰り返してしまうのではないか」との考えから、家庭を持っても不安を抱きながら過ごしていたり、結婚することや子供を持つことに消極的になってしまったりすることも多くあります。  

 

あなたは、父親とも母親とも別の人間です。両親と手をつないで歩く女の子の後姿

自分の生き方は自分で選択していくことができます。

 

パートナーを心から尊重し、温かい家庭を築くことができます。子供を愛することができます。  

 

機能不全な家族のもとで学んだコミュニケーションの取り方や考え方、自分自身に対する思い込みは、自分にとって足枷になるものならば、変えていくことができます。

 

それを選択するのもまた、自分です。

 

パートナーや周りの人たちとコミュニケーションをとる中で、様々な価値観に触れることも助けになるでしょう。  

 

母親は、父親は、自分の考え方に縛られ、あなたを苦しめるような振舞しかとれなかったのかもしれません。

どのような事情があったのか、どんな背景があったのか。

親を「心から許す」ことはできなくてもいい。ひとりの人間として「理解しようとする」ことができれば、それだけでも、親の人生ではなく自分の人生を生きる大きな大きな一歩となります。  

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